【第5回コラム】アブダビとドバイの違い
今回のテーマは、
「価格が上がり切った後に入る動きではなく、評価が進む前にポジションを取る動き」
という視点から見た、
アブダビとドバイの違いです。
結論から言うと
今アブダビに向かっている資金の多くは、
「出遅れた人が慌てて入っている資金」ではありません。
すでにドバイで成功体験を持った投資家が、
“次のポジション”を静かに取りに行っている動きです。
なぜ、今アブダビなのか
まず大前提として、
アブダビは国際的な不動産マーケットとして本格的にオープンしたのが2019年。
世界基準で見れば、まだ極めて新しい市場です。
つまり今は、
「成熟市場に高値で入る局面」ではなく、
“評価が進む前に立ち位置を取れるフェーズ”にあります。
ドバイの成功を受け、アブダビは本気モードに入った
重要なのは、
アブダビがドバイを真似しているわけではないという点です。
ドバイの急成長を一つの成功事例として受け止めた上で、
国家主導で、より長期・安定志向の都市設計に本腰を入れ始めました。
短期的な話題づくりではなく、
・どんな層を呼び込むのか
・どのエリアに、どのブランドを置くのか
・供給量をどうコントロールするのか
すべてが、政府主導で整理された形で進んでいます。
そもそもの資本力が違う
ここは感覚論ではなく、事実として重要な点です。
アブダビの国家資本力は、ドバイとは比べものにならない規模。
世界最大級の政府系ファンドを背景に持ち、
「時間を味方につけた都市開発」が可能な立場にあります。
これは、
・マーケットの安定性
・暴落耐性
・ブランド誘致力
すべてに直結します。
2026年は「デベロッパーの移動」が加速する年
今年から来年にかけて、
中規模〜大規模のドバイ系デベロッパーが、
次々とアブダビ市場へ進出していく流れがはっきり見えています。
これは偶然ではありません。
• ドバイでの成功モデルを持っている
• ただしドバイでは競争が激化している
• 次に“伸びる余地が残っている市場”が必要
その答えが、アブダビです。
資本の動きは、言葉より正直
表ではあまり語られませんが、
国際的な投資家・バイヤーが、
すでにドバイの資本をアブダビへ移し始めているのは事実です。
これは「流行」ではなく、
ポートフォリオの次の一手。
価格が大きく動いてからではなく、
評価が進む“前”に動く。
プロの資金は、常にそのタイミングを狙います。
ドバイとアブダビの決定的な違い
整理すると、こうなります。
ドバイ
・高い流動性
・豊富な選択肢とバラエティ
・完成された国際都市マーケット
アブダビ
・安定性の高い市場構造
・供給が整理されている
・まだキャピタルゲインの余地が大きい
どちらが良い・悪いではありません。
役割が違うだけです。

最後に
アブダビは、
「ドバイの代替」でも「次のドバイ」でもありません。
ドバイを経験した人が、
次に取るべきポジションとして存在しているマーケットです。
価格ではなく、
“どの段階の市場に立っているのか”。
この視点を持てるかどうかで、
数年後の結果は大きく変わります。
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